三桃シ倒語の日記

お前の枠にはまってたまるか

人の親になる夢を見た

赤子の泣き叫ぶ声を聞いて、ベビーベッドに駆けつける。

どうしたの、と赤子を抱き上げると、あたたかく、ずん、と重い。

 

寝返りもままならない月齢だろうか。ミルクをあげたかおしめを替えたか、私は赤子が泣き止むように何かしらの行動をとった。

 

そんな夢を見た。

私は、人の親になっていた。

 

赤子を抱き上げた時には「これは夢だ」と薄々勘付いていたものの、「この子は私の子だ。私が守らなければ」と胸が熱くなった。

 

人の親になれるかは、わからない。

なれる時があったら、きっと夢より重く、そしてあたたかいものを感じるだろう。