三桃シ倒語の日記

お前の枠にはまってたまるか

GEV600に折りたたみコンテナを取り付けた

免責事項:本記事ではバイクに折りたたみコンテナを取り付ける手順を掲載しています。本記事を参考に同手順を実施する場合、自己責任による実施をお願い致します。

 

GEV600を購入した

バイクはシート部分が収納になっていることも多いが、電動バイクであるGEV600はシート部分にバッテリーが搭載されている。その為、何かしら収納が欲しい場合は純正アクセサリーか推奨アクセサリーを利用することになるのだが、自分の好みのものがなかったため、リアキャリアにヘルメットが入るサイズのコンテナを取り付けようと考えた。

 

GEV600のリアキャリアは少し特殊で、日本仕様の独特の穴の開け方になっている。

(13:02 リアキャリアの説明)

www.youtube.com

 

この部分はリアキャリアのフレームと接合されており、取り外しは不可能。

また、リアキャリアのフレームにはナンバープレート、ブレーキランプ、ウインカーランプが取り付けられているため、別のリアキャリアを取り付けることは非推奨と思われる。

 

部品選定

※部品選定や取り付け方法についてはこのブログの記事を参考にしました。

 

toma.pink

※価格は全て10%消費税込み

 

■コンテナ、部品

 

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・コンテナ

商品名:キャプテンスタッグ オリコンUL-1068

ASIN:B08KHJLYGR

価格:¥2,480

今回の主役。上述のとおり、ヘルメットが入るサイズを想定していたので、ヘルメットが入っていた箱のサイズを参考に、20Lを選択。

 

・ネジ

商品名:八幡ねじ ステンレス トラス小ねじ M6×40mm P1.0

JAN:4979874465047

価格:¥162

コンテナをリアキャリアに取り付ける大黒柱。付属しているナットもリアキャリアの裏側に取り付ける。

 

ワッシャー

商品名:八幡ねじ ステンレス丸ワッシャー 6×25×2mm

JAN:4979874468697

価格:¥162

コンテナのひび割れ防止に使用。

 

・ステー

商品名:接合金物F BK(6穴)

JAN:4522831017669(廃盤?同仕様の商品は4960983165737)

価格:¥272

リアキャリアの裏側からネジを固定する為に使用。

 

・ゴムシート

商品名:和気産業 ゴムシート GS-08 縦300mm×横300mm×厚さ1mm

JAN:4903757380080

価格:¥437

コンテナとリアキャリアの間のすべり止めの為に使用。

 

費用はコンテナ¥2,480+各種部品¥1,033=¥3,513 で決着。予想以上に安く準備できた。

 

■工具など

・はさみ、カッター

・穴あけ器具(キリ、テーパーリーマー)

キリはドライバーセットに付属していたもので、穴あけの初期に使用。テーパーリーマーはキリで開けた穴を広げる為に使用。無知ゆえに、テーパーリーマーという工具をこの度知った。

・ドライバー、レンチ

・テープ類(マスキングテープ、養生テープ)

部品の仮置き・仮止めに使用。

・マーカー

部品のアタリを付ける為使用。部品が黒っぽい場合は不透明インクのマーカー(ポスカ等)を使うとわかりやすい。

・やすり、スクレーパー

開けた穴の周辺を整える為に使用。

 

取付方法

1.仮置き

a.コンテナの方向

コンテナは平行でも置けるが、コンテナの陰にナンバープレートが隠れるため、バイクと垂直になるように設置。

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奥行きはぴったり
b.ネジの位置

コンテナの底面が網目状になっている為好きな場所にネジが打てず、且つリアキャリアの穴あきとの兼ね合いもあり、多いに悩む。

悩みに悩んだ末、真ん中の縦線部分にネジを2本取り付けることにした。

 

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リアキャリアをバイク本体から外して作業をするのが効率的だと思われるが、上述のGEV600のリアキャリアの仕様上、「取り外しができても取り付けができない」場合のリスクが極めて高い為、今回はリアキャリアを取り付けたままで作業する。

2.部品の穴あけ

a.コンテナ

コンテナの穴の位置は1.bで決めた位置とステーの穴の位置を調整して決定。2つの穴を同時に開けるよりも、一方の穴を開けてネジが通ることを確認した後、もう片方を決めるとずれがない。

本来なら電動ドリルを使いたかったがレンタル中だった為、キリとテーパーリーマーの合わせ技で突破。

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キリで穴を開ける時はコンテナを折りたたみ、段ボールを挟んで作業

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テーパーリーマーで穴を広げる時は、他のパーツを傷つけないように、コンテナを立てて外側に向かって穴を開ける

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一方の穴を開けたら、片方の穴はステーを使ってちょくちょく確認しながら開けると失敗しない
b.ゴムシート

1. リアキャリアのサイズに合わせて15cm×22cmに切る

2. 15cm部分のセンターのアタリを書く

3. ネジを差し込んだコンテナの裏面にゴムシートを並べ、ネジの上下位置のアタリを書く

4. 2~3のアタリを参考に、ステーをテンプレート代わりにして穴を開ける位置をマークする

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5. ゴムシートに穴を開ける。コンテナと同様の穴の開け方は難しいので、カッターで四角に切ってゴムシートにネジを押し込むとうまくいく。

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ここまできたらもう一息

3. 取り付け

コンテナをリアキャリアに置き、リアキャリアの裏側からステーを挟み、さらにナットを閉めたたら完了。

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感無量。心なしかコンテナも笑っている

 

作業や取り付け中における注意点

・リアキャリアの下部にはブレーキランプとウインカーランプを点灯させるためのケーブルと、それをリアキャリアに固定する結束バンドがある。コンテナを取り付ける際や走行中にケーブルを傷つけないよう注意したい。

・コンテナの部品の取り付け位置によっては結束バンドが干渉してステーとリアキャリアに隙間ができてしまい、しっかり固定できない。部品の取り付け全般に言えることではあるが、定期的なメンテナンスが必要になる。

 

乗ってみた感想

コンテナをたたんでいる時

平地でもめちゃくちゃガタガタ音がする。コンテナの折りたたみ機構が干渉し合っているからだろう。コンテナは基本的に広げたままにするか、結束ベルトで両脇を固定すると解決すると思いたい。

 

コンテナを広げている時

側面(商品ロゴのない部分)を内側からカチッと鳴るまで広げれば、走行途中で不意に折りたたまれたりコンテナまわりで気になる音は出ない。コンテナの中をしっかり詰め込むか緩衝材を入れると中身も暴れることなく安定する。

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無印良品のジュートマイバックB5はいい感じに入る。A4はかなりギリギリで、持ち手部分を折りたたまないと入らない

雨の日

水抜きがないため、コンテナの中に雨水がたまりやすい。将来的にネジの場所やコンテナの配置を変えることを考慮すると、取り付けに支障がない部分に水抜き用の穴を開けるか、あるいは自転車のかご用カバーを取り付ける等で対策する必要がある。

だいたい自分のせいで生きづらい

30代にもなるとキャリアについて考えることが多々あり、年齢と経験相応のポジションにつけていない焦燥感が強いものの、今のポジションよりも上のことをやれば上手く立ち回れないことは容易に想像できる。何とかやれてはいるのだが、果たしてこれでいいのか。

 

実年齢より幼い思考力と行動力がひたすらもどかしい。

仕事では生きづらさを感じる原因である先天的な特性を詰られたことは少なく、幸いにも相互理解のある方々と仕事を進められているが、いつも助けられてばかりで自分は何もできない、何も成長できないという無力感が強い。それでも上手くやろうとして空回りすることも多い。

何とか生きられるのは、赤の他人も含めて社会で大きな歯車を噛み合わせているからだと言い聞かせている。

 

好きなものは何もかも終わりを迎えて、今後の人生は消化試合だと思っているのだけど、いつかこの投稿を振り返って「何考えてたんだろうな」と笑うことができたらいい、とも思う。

こういうメンタルが続いているので、オンラインサロンの類に騙されそうで不安である。ベストを尽そうとすると消耗するし判断力も鈍るから、ベターの選択を続けてなるべく生きやすくしなければならない。

 

もう少し器用に生きられたらいいのだけど。

意外と孤独に弱いコミュ障

コロナ渦で勤務形態が在宅勤務メインになり1年。

在宅勤務は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として注目され、また移動に時間がかからず、電車通勤者には混雑を回避できるメリットもある。

 

だが、非常に孤独なのだ。

一人が好きだったはずなのに、今は知っている人でも知らない人でも話したい気分である。

普通に仕事をこなす分には在宅勤務で問題ないが、どうしても対面でやりたい時もある。

だからといって「コロナ渦が終われば100%物理出社にしたい」というわけでもなく、出社と在宅のどちらかを柔軟に選べる働き方のほうが好ましい。チームで動くなら出社、一人でもくもくと業務を遂行するなら在宅と、フレキシブルに動きたい。

この孤独は自室の閉塞感にも由来していると考えており、どうにか外出するきっかけを模索しているが、やはり感染拡大防止の観点から無暗な外出も控えたい。よく行く公共施設も軒並み閉まっているか、ワクチン接種会場になった。孤独は加速する。

ここ1ヵ月は慣れない仕事も組み合わさり、ストレスで食欲は激減し、度々嘔吐し、暇があれば泣いている。あまりの体調の悪さにゴミ出しすらできない日もある。そしてベルセルクは未完になった。

なんだこれ。つらい。けど何とか乗り越える。

赤木リツコは何者になるのか

※この記事は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のネタバレを含みます。

 

エヴァンゲリオン』シリーズに限らず、子どもが戦いに巻き込まれる物語はその落とし前として大人達が命を落とすことが多い。その死は子どもが大人になる為の成長痛でもある。

『:||』でも多くの大人達が命を落とす。

しかし、あらゆる因果を覆し、未来を託された大人がいる。赤木リツコである。

 

不潔な科学者にさようなら

TVシリーズや旧劇場版の彼女は、あらゆる確執にまみれた女であった。

スーパーコンピューター・MAGIの開発者であった母・赤木ナオコへのささやかな反抗心から髪を金に染め、科学者として使徒殲滅に努める傍ら、碇ゲンドウの愛人として彼に尽くした。

旧劇場版ではゲンドウの目論む人類補完計画の阻止の為、MAGIの自爆プログラムを発動させようとするが、カスパー―女としての赤木ナオコ―に裏切られ、ゲンドウに射殺される。

冷静で合理的な判断が冴える彼女だったが、その裏では人間臭い確執を抱えていた。彼女の部下の伊吹マヤの言葉を借りれば「不潔」だった。「大人の落とし前」として加持やミサトが本懐を遂げても、彼女はどこか煮え切らない最期を迎えていた。

だが、新劇場版においては母やゲンドウとの確執は見られず、『Q』ではヴンダーの副艦長としてミサトを支える。あまつさえ『:||』ではヴンダーに降りたったゲンドウを一目見るなりヘッドショットをお見舞いした。旧劇場版を観ている人こそこの行動力の変化に驚いたはずである。

人類補完計画を阻止する為、ゲンドウを殺す。彼女の意思こそ旧劇場版と変わらないものの、愛憎入り混じりながら母娘で心中するのではなく、人類の為に自分一人の手で迷いなく葬る。それが彼女の大きな変化であった。

 

女は旧劇に置いてきた

「頭髪には神も穢れも煩悩も宿っている。まさにカオスなヒトの心の象徴よん」

旧来セミロングであった彼女が、『Q』では一転してベリーショートになった。このことは、リツコ役の山口由里子さんに「女を捨てた」と表現されている。

私は、女としての赤木リツコは旧劇場版、つまり前のループに置いてきたのではないのかと考えている。前述の通り、新劇場版を通してゲンドウとの確執は感じられない為、『Q』時点で捨てたのではなく、旧劇場版に置いてきた。

髪を切ったことも、女を捨てたのではなく決意の顕れではないのかとも思われる。「髪は女の命」と言われるように、髪を切ることは心情の変化とつながっている。近年のアニメーション映画でも『君の名は。』『この世界の片隅に』のように女性キャラクターが髪を切るシーンが存在するが、いずれも「女を捨てた」とは言い難い。リツコが『Q』時点で髪とともに捨てていたのは、マリの台詞を借りれば、「神」であり「穢れ」であり「煩悩」だったのではないのか。

 

そして母になる

『:||』ではリツコは生還した。加持、そしてミサト、二人の親友を見送った彼女の心情は計り知れない。

脱出艇に乗る前、リツコはミサトから新たな役割が与えられた。

「母」である。

旧劇場版も含めて今までの彼女は「女」であり「科学者」であったが、「母」たりえなかった。「大人の落とし前」として「母」になることを拒んだミサトの遺志を継いで、リツコはリョウジの「母」になる。

 

「生き残るのが俺達の仕事だ」

脱出艇に乗り込むも、ミサトを助けようとヴンダーに戻ろうとする操舵手のスミレを止める高雄。死ぬことが必然とも言えた「大人の落とし前」を、リツコらヴンダーのクルーは生き残ることで果たしたのだ。

 

エヴァのない世界でも彼女は「科学者」として多忙であると想像できる。使徒殲滅や人類補完計画阻止の為に注ぎ込んだ知識のリソースを、次は希望のコンティニューの為に注ぐはずだ。

「女」は置いてきた。「科学者」として生き続け、「母」として新しい人生が始まる。

 

生還おめでとう、リッちゃん。あなたがいる未来は、きっと明るい。

鉄パンの親になった話

鉄のフライパンを買った。

10年使ってきたフライパンのテフロン加工が剥げてきたので、めちゃくちゃ迷った末に鉄のフライパン(長いから鉄パンと呼ぶことにする)を買った。迷った理由としては、テフロン加工のように経年劣化による買い替えは必要ないものの「手入れが面倒」という噂をよく聞いたからだ。だが、おしゃれな鉄パンに一目ぼれし、意を決して鉄パンを迎えることにした。

 

www.assiston.co.jp

よかったことと

精神的に満ち足りる

料理の腕が上がった……とか買っただけでミラクルは起こらないが、後述の「気をつけること」すら愛おしく、精神的な充足感がすごい。丹念な手入れにより鉄パンを我が子のように育てており、今日できなかったことが明日できるようになるのでは、そんな期待を抱きながら料理に励んでいる。

 

即片づける習慣が身につく

よかったことは自分が作る料理に関係ないことばかりだ。鉄、その特性により長期間の放置は許されない。気が付けば鉄パンが温かいうちにスクレーパーを手に握る習慣が身についた。子の変化を楽しみながら、親としての使命が親自身を変えたのだ。

 

気をつけること

手入れが面倒

噂に違わず、手入れは面倒である。

使った後は水を入れて温め、鉄パンの汚れをスクレーパーでそぎ落とす。それでも落ちないなら乾いた布や洗剤で落とし、残った水分を温めて飛ばし、仕上げとして油を塗る。これを毎回やるのだ。

ただ、スクレーパーでそぎ落とす過程はテフロン加工ではNGなので、徹底的に手入れができるという点はある意味良いことである。

 

育てる覚悟が必要

鉄パンは適度な油がのっていない状態だと卵焼きのようなものは作れない。当初は焦げるわ上手くめくれないわで思い通りにいかないことも多い。

テフロン加工のフライパンが捕獲当初から第一線で動ける伝説のポケモンなら、鉄パンは当初タイプ一致技ももたないが、長く旅を続けると頼もしくなる御三家。トレーナーがしっかり育てるしかないのだ。

 

鉄パン。甘美な響き。今この手の中にある鉄パンは私が育てているのだ。料理は奥深く、10年続けても新たな発見がある。私が密かな経験を積みながら鉄パンも日々鍛錬を積んでいる。まさに二人三脚だが、よく考えれば鉄パンに脚は二つもないので、二人二脚が正しい。

技術書典7にサークル参加した

同人誌を書いたことはあるが技術同人誌を書くのは初めて、コピー本を印刷したことはあるがオフセットの本を印刷するのは初めて、もう全部初めてでいいんじゃないかというぐらい久しぶりの同人誌即売会のサークル参加だった。

 

■書いた本

Autodesk社のSketchBookの機能を網羅的に紹介する本。

日本語ヘルプがないことから踏み込んだ操作をする時は情報検索が難しいのではないかと思い、執筆を決意した。高額なソフトに比べると機能はシンプルだがコピックの色を収録しているなどユニークな部分もあり、「みんな知ってくれ!」「使おうぜ!」と勢いで執筆した。

 

■本が印刷されるまで

本文はGoogleドキュメントで書いて、本文のレイアウトからPDF出力までInDesignで実施するという冒険をした。つまづきの大半はInDesignの操作だった。InDesignのファイルに本文を流し込むと、表に謎の上下線が入る、トリミングした画像がトリミング前に戻っているなど数々の思わぬトラブルに見舞われた。

 

印刷は日光企画様にお願いした。

入稿時の指摘事項は下記の通り。

 

表紙

・解像度が適切でないよ

→めちゃくちゃ低かった。PhotoShopで解像度を350dpiに修正

・このレイアウトだと文字列を断ち切ってしまうよ

PhotoShopの選択ツールで文字列を中央寄りに移動(これはSketchBookでも可能)

・トンボを含めてレイヤを統合してね

PhotoShopでレイヤを統合(これもSketchBookでも可能)

 

本文

・ページ数を数え間違えてるよ

→開始ページ数が3であったことから、PDFで出力した時にシステム上のページ数を実質のページ数と勘違いしていた。表紙込みで4の倍数のページ数になるよう、古から気を付けていたのに。不覚。悔しい。つらい。

 

■サークル参加した感想

・一般参加でも感じたけど、やはり人が多い。コミケは12時頃になると出入りがスムーズになるが、技術書典は違う。終日技術を求める人々が列を為す。当日は15時過ぎまで入場規制があった。サークル参加で感じたのは、降り注ぐ視線の多さだ。その視線が徐々に興味に変わっていく様子はとてもどきどきした。

・サークル参加だからお目当ての本もゲットしやすいのでは、と思われがちだけどそんなことはなかった。前述したように人が多くて目当てのスペースになかなか行けない。多忙なサークル参加者は「ワンオペで買い物ができなかった」なんていう声も。ただ、電子書籍や同人ショップでの委託に対応している本もあるので、全ての本はこの機会を逃したら一生手に入らない、ということはない。でもやっぱりお目当ての本は全部買いたかった。

・自分が書いた本に興味を抱いていただけることがとても嬉しかった。買ってくださった方はもちろんのこと、「見本誌を拝見してもよろしいでしょうか?」と丁寧にご挨拶してくださった方、「ん?」とスペースに目を止めてくださった方、様々な方が様々な反応をしてくださったのが嬉しかった。サークル参加だからこそ感じられる、いくつもの小さな喜びがあった。

・技術書典のかんたん後払いは今回利用を見送ったが、「後払いに対応していないんですか?」と聞かれた時は申し訳なかった。手軽に散財できるシステムなので、買い手としても売り手としても利用したい。

 

■全体的な課題

・「自分が好きな技術」にしても「自分がつよつよな技術」にしても「人にわかりやすく伝える」のは楽しく、そして難しい。本文が完成したら技術を知る人にレビューを依頼する等伝える力をブラッシュアップしたい。

・必要に応じてアウトソーシングすることを学びたい。折衝がんばる。

InDesignに強くなりたい

 

読むのも書くのも楽しい。ああなんて幸せなんだ。

アウトプット

「昔できたことが最近できなくなる」というのはよくあることで、加齢による体力や気力の低下が原因ということもあるけれど、私は「この年齢で、この経験で、こんなクォリティでもよいのかわからない」ということで躊躇したことがよくある。アウトプットだ。

自分にとってアウトプットとは、文章を書くなり、絵を描くなり、プレゼンテーション資料を作るなり、自分の頭の中をひっくり返すことだ。昔はクォリティなど関係なく、とにかく表現したいという一心でアウトプットを繰り返した。内向的で歪んだ性格なので、表現は自分にとって自分を理解してもらう為の手段でもあった。

ある程度の年齢に達すると、お粗末なものを世に出すのは受け取る方の為にならないと躊躇してしまう。本業ではなく、大きな収益性も伴わないアウトプットにも何かしら「仕事」を意識してしまう。

表現したい。むしろ、表現しなければ。

クォリティの低さを恐れながら、それでも何とかアウトプットを重ねて生まれるものがあればいいな、とか楽観視しながらあれこれと手を出している。