三桃シ倒語の日記

お前の枠にはまってたまるか

筋肉痛再び

部活動、体育会が呼び起こすギスギスとした人間関係に辟易しながら、何故私はあの時部活動をやめなかったのかとふと思う。人間は嫌いだが運動が好きだから、という結論に落ち着く。それならば部活動をやめて、個人で活動してもよかったとも思うが、あの頃は、学校を中心とした社会でもがくことが精一杯だった。

 

あれから10年経った。無用な我慢をしていた時期のほうがまだメンタルが強かったのでは、と思えるほど心身ともに虚弱になっていく自分を鍛え直したく、トレーニングルームに足を運ぶ。

月額制のジムのほうが近くて機器も最新のものが揃って便利なイメージがあるが、毎日利用するほどの熱意は現在ないので、利用する度に利用料を払う公営のトレーニングルームを選んだ。

ランニングマシンの使い方を職員に教えてもらい、フォームを整えながら足を動かす。

初めは歩き、徐々に走りに。

だいぶ調子がわかってきた、もうちょっとキツくてもいけそうだ、と速度を上げる。画面に表示される走行距離と残り時間を気にして、明らかにペースアップし、ゴッゴッとマシンに響く自分の靴音。自分の中だけで繰り広げられる根性論は健全だ。

トレーニングが終わり、「やっぱり好きだわ」と流れた汗をぬぐいながら思った。

爽快感に寄り添うあいつは、まだ大人しい。